Hatena::Groupliquor

北極の葡萄園(引っ越しました) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2015-10-03

【1257】Etienne Sauzet Puligny-Montrachet Champ Gain 2009

 

正規品2007年バックヴィンテージ入荷エチエンヌ・ソゼ ピュリニー・モンラッシェ...

 ※リンク先はヴィンテージがたぶん異なっています。

 

 まず見た目。これは意外なほど普通の白ワインしていて、ブルゴーニュの一級白としてはかなり薄い。まあ、熟成時間がとれていないせいもあるのかも。ただ、初手から香りは素晴らしくて、蜂蜜の香りからクッキーの成分と桃の缶詰みたいな成分が枝分かれしているような。爽やか系というよりコッテリ系。

 

 口に入れてみると、とにかく豊満で蜂蜜漬けみたいなアタック!すげぇリッチだ!ところが後味は酸味がキュー!っと効いて切れ味すら感じられる。ただ甘くて濃いだけの白ワインとはぜんぜん挙動が違う。みようによってはカレラのシャルドネにも似ているけれど、蜂蜜の濃度のピークと酸味の切れ味の点ではこっちがやはり上のような。それでもって、蜂蜜の甘さと堅さ(そう、蜂蜜がナヨっていなくて堅いのだ)&酸味の清々しさが初手からガチャガチャしていないのはご立派。高価なシャルドネはもうあまり買わないと思っていたけれども、これ飲んじゃうと考えてしまうなー。

 

 1時間も経つと、異様な精気が盛り上がってきて、困っちゃうぐらい元気の出るワインへ。鉱質が非常にしっかりしていて、やっぱり蜂蜜に「堅さ」が伴っているのがとにかく嬉しい。ここまで魅惑的なシャルドネはともかく、堅くて魅惑的なシャルドネはあまり無い。シャン・ガン、いい畑じゃないでしょうか。どうにも美味い、飽きない、ダレない。素晴らしいバランスファイター、若飲みだけど満足度は高かった。

 

 ※二日目。蜂蜜に「堅さ」が伴っているさまは微動だにしない。ちょっと酸味が強く感じられるようになったかも、でも殆ど変わらぬ美味さだった。

 

2015-09-11

【1247】Serego Alighieri (Masi) "Vaio Armaron" Amarone Classico 2006

 

アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ ヴァイオ・アルマロン

 

 このワインは、ローマトリマーニで購入してきた、当時日本では購入困難だったアマローネ。ところがこのワイン、先日のワイン貯蔵庫破綻騒ぎに巻き込まれて、ボトルにいくらかアオカビが生える被害にあってしまった。ボトルがカビに覆われた以上、だめになっているか、どちらにせよ保存し続けるには不適と判断し、あけてみることにした。

 

 まず見た目。そこらの赤ワインとは黒さがぜんぜん違う。透明感皆無、やや茶色っぽがかった、恐ろしく黒っぽい赤ワイン。デキャンタした液面比重もいかにも重そうで、どっしりとした感じ。香りはデキャンタしている最中から、もうもうとこみ上げるチョコレートと黒系ベリーを煮詰めたような派手な香りアルコールもたっぷりでクラクラしそう。カビっぽい匂いは……初手では大丈夫。

 

 口に含んでみると、アマローネ(苦いの意味)という言葉どおり、ビターな苦みが炸裂。果実味もあって、後味には意外なほど酸味が来るけれども、ストレートなブドウ系の果実味ではなく、ジャムか何かが酸化してこうなったというような、七面倒な酸味が感じられる。カビ系&雑巾っぽさは……こわごわ点検してみた限り、大丈夫っぽい。でもって、アルコールぶんがとにかく強くて、のどがひりひりするようなところがある。果実味と酸味が最初はガチャガチャしていたけれども、20分ほどするとピントが合ってきて、何かすごいものがリキッドになっているとしか言いようがない味わいになってきた。普段飲んでいる価格半分以下なアマローネ達に比べると、そのピントの合い具合も迫力もけた違い、カンゾウリキュールみたいな風味になることもある。二時間後、まだまだ濃度と集中力と香りの強さは上昇。頑張っているし、酸味が楔のように差し込んでくることもある。いやいや、これはおそろしいワインだ、複雑、力強く、キメも細かい。いいんじゃないでしょうか。

 

 ※二日目。のっけから朽ちた森の木のような凄い香りが漂っている。厚みのある香りだ。

2015-08-11

【1228】【1229】Domaines Perrin Chateau de Beaucastel Rouge 1995,1998

 

シャトー・ド・ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ

 

 続いてローヌ産のワインを。なんと95と98を口にする機会にめぐり合ったので、呑み比べモードと。

 

 まず色あいはローヌにたがわぬゴツい色合い、不透明。95と98を比較してもあまり変わらない。で、香りは相当違う!95は物凄い腐葉土とローソク主体なのに、98はそれに濃いベリー系ジャムを付け足した度合いが強く、ローソクが弱い。

 

 口にしてみても両者の違いはかなりあって、95が腐葉土のフレーバーにアルコール臭とこなれまくったタンニンという感じだけど、98は初手からキノコ、それもトリュフを思わせるやつが混じっている。98には飴っぽさが濃厚で、まだ新鮮な感じがある。

 

 95は一度に沢山の音を鳴らしているような、複雑な風味が一本調子で来るのに対して、98は「演歌」のように、ときにはサビが来て時には静かで……変化に富んでいる。どちらもパイプオルガンのごとく多音だけど、95のほうがそれっぽい。ただ98も負けじとばかり、ときにはパイプオルガンの如く荘厳にやってきたりするから面白い。で、先に95を飲み干して98とお付き合いしたんだけど、これがまた、おはぎ!草餅!ヨモギ!胡椒!炭!と、七変化して飽きさせない。「ローヌの赤ワインを夏に飲むと重い」なんて考える暇も無いほどに味い思いが出来てびっくり。最近ローヌは結構いいなぁと思っていたけれども、こいつらを飲んで改めて痛感した。帰り道も、ずっと香りと味が身体につきまとっているような気がして、こういう経験は比較的少ないワインでしか経験したことがない。忘れず覚えておこう。

 

2015-01-17

【1130】Comtes Lafon Volnay Santenots du Milieu 2001

 

ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー[2011]コント・ラフォン

 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 

 続いて出てきたのは……白ワインの作り手として超有名なコント・ラフォンが手がけるヴォルネ(サントノ)一級。うちのヴォルネ貯蔵エリアに是非ともお迎えしたい一本だけど、どうしたものかと思って迷っていたところに、これが来たからとても楽しみ。

 

 見た目は、ブルゴーニュの赤としてはそれなり黒っぽい感じ。透明感はしっかりある。香りを確かめると……うわぁ、凄い!煮豆のようなやつ、ただしいつもこのワインログで書いているキアンティ・クラシコにありがちなお汁粉系の香りとは全然違って、ものすごく高貴な煮豆(妙な比喩だ!)だ!甘く、果実味もしっかりしているけれども、この高貴な煮豆臭がとにかく素晴らしい。

 

 で、口をつけてみると……「美味い!」これだ!これこそ俺が欲しかったブルゴーニュワイン!最高だ!全然重くなくて、甘酸っぱくて、果実味があるけれどもフレッシュ過ぎて出張るほどでもなくバッチリ中庸。煮豆の香りの隙間から、時々土っぽさがこぼれ落ちて来るし、良いヴォルネ一級でしばしば感じる植物エキスほとばしるオーガニックっぽさ(生きている木の枝を引き千切った時のあれ)も帯びている。コロコロと表情が変わるけれども、一貫して美しく楽しく美味い!これより「凄い」ブルゴーニュ赤には幾度も出会ったけれども、ここまで「美味い」ブルゴーニュ赤はあんまり記憶に無い。若々しさも適度にあるし。

 

 「ワインの王」「ワインの女王」ってほどじゃなさそうだけど「ワインのプリンセス」ぐらいは名乗っていいんじゃないかと思うほどの幸せ。購入決定。

 

2014-10-07

【1069】Dealv Mare Clos Buzao Pinot Noir Reserve 2011

 

[2011] クロ・ビュザオ ピノ・ノワール(ルーマニア・デアルマーレ)

 

 このワインルーマニアでつくられたピノ・ノワール種のワインとのこと。フランスを旧世界ワインの中心地としてみるなら、ルーマニアなんて相当な辺境に思えるけれど、それだけに、どんなワインなのか楽しみ。価格もかなり安かったけれど、物価が安そうなので期待したいところ。

 

 見た目は、なんだかもの凄く濃い赤紫色で不透明感が漂っていて、これだけ見ると全くピノ・ノワールに見えない。匂いはあまり漂っておらず、ぱっとしない感じ。

 

 で、口に入れてみると、……意外なほどあっさりしていて、甘酸っぱさとは無縁。少し草っぽい風味が漂っていて非常に軽いボディで、苦みがあるため、なんだかカベルネフランの安物が一番近い感じで、これがピノ・ノワールとは絶対に想像できなさそう。舌触りが非常に滑らかで、むしろランブルスコの辛口にありそうな、ヨーグルトめいた風味も伴っている。酸味の内実も、果実味由来の酸味っていうより、このヨーグルト風味に付随した酸味みたいな穏やかな感じで、妙に好感が持てる。

 

 これ、まずくないんじゃないでしょうか。ピノ・ノワールとしては実にヘンテコなワインだけど、非常に穏やかで、軽やかで、呑んでいて嫌な気分になるようなワインじゃない。でもって、暫くすると、甘みもうっすら感じられて、果実味が新鮮そうな姿を露わにしてきて実に旨く、控えめな主張がまた嬉しい。なによりすごく好みのテイストだ!もし、普段呑みワインを10種類ぐらいに指定しなければならないとしたら、これは候補の一つになるかもしれない。それぐらい気に入ったし、何より安い。あんまり甘くないし、果実味も足りないけれど、それを補って余りある美質を持っているように感じた。 

 

 ※翌日は、少し果実味の新鮮さが減って酸味が勝ってしまい、万全のバランスは失われた。いや、それでもヨーグルトな感覚は強くて、まだまだいける。最後まで楽しめた。