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北極の葡萄園(引っ越しました) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2015-09-28

【1255】Chateau Lacoste Garzac 2012

 

シャトー・ラコスト・ガルザック

 

 このワインは久しぶりのボルドー産。

 

 まず見た目。ボルドーワインらしい、ちょっと赤みの強い赤ワイン色だけど、透明度があまり高くないのが特徴。もっと透明度の高いボルドーはたくさんあるわけで、ちょっと目を惹く。香りは、ホッコリとしたお汁粉のような甘さとトーンの高い、お線香……ともまた違ったボルドーにありそうな果実系フレーバー、若干のピーマン、それから杉のような香りを伴っている。煙草も連想したくなる。うまそう。

 

 口に含んでみると、口当たりはとても滑らかでスルスル入ってくる。タンニンはすごく滑らか、酸味はボルドーとして過不足ない程度で、心地良く、期待通り。で、舌の上でちょっとした苦みが感じられて、総体としてかなり上品に感じられる。ワインのボディは、ローヌやら何やらを飲んでいたせいか、相対的には軽いと感じる。軽いけれども存在感はなかなかしっかりしている。ほんのり煙草まで匂ってくるのは、この価格帯としては嬉しい限り。かなり楽しめた。

 

 ※二日目、思ったよりも失速せずにだいたい同じ雰囲気で楽しめた。ラッキーな一本だった。

2015-06-07

【1194】Chateau Calon-Segur Saint-Estephe 1996

 

シャトー カロン・セギュール [1996]

 

 このワインは、春のワイン蔵整理の際にセラーから弾きだされて、一か月以上前からワインを立てて飲もうと計画していたもの。ただ、五月が予想以上に暑かったので、もしかしたらダメージを受けているかもしれない、でもこれ以上放置もできないので抜栓。

 

 まず、色合いは「赤茶色」に近い色合いで、かなり暗くて不透明に近いような色合い。ボルドーの古いワインとして矛盾しない雰囲気を漂わせている。で、抜栓すると、柔らかいチョコレートミルクの香りがバーンと飛び散ったけれども、グラスに注ぐとニスのような香りが物凄く強い。それと、びっくりするほど!ピーマンです!これだけ年食ってるのに、なぜか猛烈にメルローピーマン系の香りがする。甘い香りは、ピーマンやニスの香りの奥から一応漂ってくるけれども、初手ではあまりおいしくなさそう。

 

 で、口をつけてみると……うわぁ、渋い!酸っぱい!結構苦い!快楽らしきものは見当たらず、後味はへんにくどくてしつこい。ラベルのかわいらしさからかけ離れた、愛嬌の乏しい姿。ただ、余韻は意外なほどきつく、酸味や渋みは強いけれども大柄なワインと感じる。でも第一印象はよろしくないなー。

 

 グラスに顔を突っ込んでみると、煮豆のような香りと、出来の悪い果物を煮詰めてジャムにしたような「あまり美味くないけれども何かが凝集したような」風味が口に流れ込んできた。かと思えば、許しがたいほど何も風味が来ない時もある。一時間ほど放置しておくと煮豆のような香りが前に出てきて、新鮮な果実を搾った感覚に近付いた。でも変化はここまで。これぐらいはブルジュワ級のワインでも経験するもので、この価格帯のワインとしては失格だと思う。それともぎりぎりまでセラーに寝かせておくべきだったか?明日に残したぶんがどれぐらい頑張ってくれるか。

 

 ※翌日の香りは、プロパンガスと腐った切り株めいた感じになって、急に立派な面持ちに。ニスとジャムが溶け合って、気持ちの良い香りになってきた。味は概ね昨日と同じだけど、香りは絶対に二日目のほうが優れていると感じた。ただ、値段に見合ったものではないなー。ボルドー慣れしていないだけかもだけど、感銘の度合いもおいしさの度合いもはあまり高くなかった。

 

2015-06-06

【1193】Chateau Roumieu Lacoste 2011 (ハーフサイズ)

 

シャトー・ルーミュー・ラコスト

 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 

 とにかくワインが美味いのでもうちょっと欲張りたい気もするけれども、お金もきついし身体にも悪そうなので、このソーテルヌでフィニッシュにすることにした。

 

 見た目はほんのり山吹色をしていて、まずまず普通な様子。香りを確かめると、カスタードプリンのようなお約束の香りがする。マスターが言うには「ニスやセメダインの香りがしないところが、こいつのいいところ」とのことで、確かにその手の揮発臭は乏しい。 

 で、口に入れてみると、最初はカスタードだけど、口のなかで七色に変化して、後味には意外と酸も残っていて呑みやすい。この七色の変化、決してオリエンタル&香辛料に寄っているわけではないし、くどいトロピカルフルーツみたいなものともちょっと違うけれども、とにかく数秒間に目まぐるしく風味が変化して、孔雀の羽や玉虫の羽のよう。それでいて押しつけがましくない。今回のワインのなかでは一番のすぐれもの、たいへん満足できるものだった。

 

2015-04-17

【1168】Chateau Laplagnotte-Bellevue 2009

 

Chateau Laplagnotte Bellevue

 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 

 今日はなんだか「呑むと落ち着くワイン」が飲みたくなって、そうなるとボルドーの赤あたりが良いのかなと思い、こいつを選択。見た目はとても不透明で、やや茶色がかっているようにみえる。ただ、グラスのへりをチェックするとそこまででもない。香りは……あれ?結構甘ったるいぞ?ホットチョコレートのようなあまーい香りが来て、その後ろから少しピーマンっぽい刺激と煙草のような埃っぽさが迫ってきた。なんだか期待を上回るような雰囲気。

 

 で、口に運んでみると、香りの享楽性とはうってかわって、実に落ち着いている。最初の一口目は円やかそのもの、上顎側には結構タンニンがビシバシ来るんだけど、舌のほうは驚くほど滑らかな口当たりで、甘さ控え目、果実味もビターでバターな感覚の後ろでじっと待機しているような感じで、出しゃばってこない。出しゃばってこないとはいうけれども、意識をそちらに向ければそれなり果実味はあるし、酸もしっかり感じられるんだけど、そういった要素に図々しさが無い。

 

 それでも、飲み進めていくうちにイチゴミルクのようなエッセンスがあふれ出てきて、じわりじわりと魅力を出してくるような。ちょっとミントっぽくもある。これ旨いなあ、ブルゴーニュ系とは方向性が全然違うけれど、これはこれでジワジワと美味く、だんだんトーンが上がってくるぞ。

 

 ※翌日。テンションが静かなところからリスタート。概ね同じような展開だけど、ホットチョコレートイチゴミルクを連想させるような「濃い甘さ」は迫って来なかった。できれば二日目のほうがそういうエッセンスが強いほうが嬉しいけれども、これはこのワインに言ってもしようがないことなのかも、とは思った。悪い水準とは感じない。

2015-02-28

【1150】Chateau Ligondras Margaux 2003

 

[2003] シャトー リゴンドラス

 

 最後の肉料理に合わせるワインとしてレコメンドされたのは、このワインと、やけにでかいボトルに入ったやけに高いプリミティーボ、ぎょっとするほど値段が安いバルバレスコ、チリ産のマルベック。マルベックには苦手意識があって、プリミティーボはもう少しお手頃だったら……な感じで、バルバレスコが唯一地雷っぽかったので、消去法でこのワインを選ぶことに。

 

 まず見た目。不透明感の強いワインで、煉瓦色にこんがり熟成している感がある。香りのほうは、コーヒーとチョコみたいなやつが来た後、「生臭さを消したイカスミ」みたいな、いつも墨汁とかに喩えたがるフレーバーが変形したような感じを受けた。味のほうは、やや酸味が勝ってしまっていて、ちょっとお歳な印象は拭えない。果実味もあるし、熟成した(ブルジュワ級よりちょっと下ぐらいの)ボルドーワインにありそうな土とも泥ともつかない感じもあるけれども、快楽の塊、というわけにはいかない。ちなみにボルドーの十歳以上のワインにしては、ちょっとアルコールが強いと感じられた。酸味が勝っているとはいえ、まずまず落ち着いた感じのワインだった。