Hatena::Groupliquor

北極の葡萄園(引っ越しました) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2015-08-29

【1241】Domaine Bruno Clair Gevrey-Chambertin Clos du Fonteny Premier Cru 2009

 

ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ クロ デュ フォントニー (モノポール)

 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 

 こんなぜいたくなワイン、それも2009年産のワインを呑んでしまうのはとても気が引けるけれども、こいつも諸般の事情であけることになってしまった。この先、この手のワインを2か月かけて3本ほど呑むことに。

 

 まず見た目。ブルゴーニュ赤ワインにしては濃い色をしている。透明感はあるけれども黒っぽい。香りは……初手からなかなかのもの。濃厚なベリー系ジャムみたいな香りかな?と思ったら、少し後には、ややチョコレートっぽさを帯びた、ごっつい森の草っぽさとカンゾウめいた香りが吹き上げてくる。梅の香りもするけれど、酸っぱさに流されるでもなく、ドスが利いた香りがする。

 

 口に入れると、酸味しっかりしていてかわいらしさもある反面、いきなり濃い口当たりでおお、凄い、これはヴォルネ系にはあんまり無い感じだ。全体的にピノ・ノワールとしては呑み応えがあり、多少の揺れ幅はあるにせよ、全体的に濃くてごつい路線コーヒー的な酸味を伴うタイプではないビターと、濃いジャムみたいなベリーが基調なんだけど、時々青リンゴみたいな爽やかさが入ってくることも。いやいや、高いだけのことはあるというか、濃いとかごついと感じても一瞬後にはそれを忘れさせる清々しさというか、重くて閉口するところは微塵も無くて、実にうまく立ち振る舞っている。たいしたもの。

 

 ※翌日の最初二時間ぐらいはほぼ同じ感じだったけれども、三時間目ぐらいから凄みが落ちてきて、普通によくできたブルゴーニュ赤な感じに。逆に言うとそれぐらいの時間は保つ、ということ?

 

2015-06-14

【1199】Domaine Meo-Camuzet Nuits-Saint-Georges 2011

 

ドメーヌ・メオ・カミュゼ ニュイ・サンジョルジュ

 

 今日は、「三本のなで肩赤ワインボトルのなかから一本をブラインドで抜栓してもらってあててみる」を久しぶりにやってみることにした。今日の三本は

 

 1.ルイジ・リゲッティのアマローネ2009

 2.ガニャール・ドラグランジュのヴォルネ、一級畑クロ・デ・ザングル2011

 3.メオ・カミュゼの村名格ニュイサンジョルジュ2011

 

 で、グラスに入れていただいたワインは、やや青みがかった紫色をしていて透明感抜群、運ばれてくる段階から梅&チョコの香りがプンプンと漂ってきてただならぬ雰囲気。これはアマローネっていうよりも若いブルゴーニュでしょう。ただ、そういう目でしげしげと眺めてみると、ちょっと暗い感じのする液体が、ヴォルネ側なのか、ニュイ・サンジョルジュ側なのかよくわからない。「暗い色」といえばニュイサンジョルジュなんだろうけど、ヴォルネの一級でも意外と暗いことがある。この時点でバニラの香りでもすればヒントになりそうだけど、残念ながらそういう香りはやってこない。

 

 で、口に含んでみると……タンニンふさふさで、でもそれがきついと感じさせるものではなく円やかそのもの。でもって、とにかく軽い!ライトな呑み心地で酸がバッチリきいている。とても軽くてスイスイと呑めてしまうような。うん、これはヘビー系じゃなくてライト系でしょう、このタンニンの感じは、きっと若い一級を強引に開けたからへそを曲げているに違いない……と思ってみたけれども!

 

 ブッブー!ボトルを見せて貰うとメオ・カミュゼ。えっ?こんなに軽いの?嫁さんに言わせると「バニラの香りがした」とのことで。うーん、わかりませんでした。ラベルを知っても、やっぱりライトな呑み心地で、コクはあるけれども果実味のさっぱりとした、清々しい呑み心地と感じる。1.アマローネはともかく、2.3.どちらでも早呑み御免な感じで、もっとカチコチかと思いきや、予想以上に呑みやすくなっていてびっくりだ。

 

 二杯目になると、タンニンが効いてきたのかワインはコクの強くて大柄な呑み心地に変化してきた。さっぱりとした果実味があるのに、そこにタンニン系っぽい墨っぽさみたいなものがずーっと付随していて粉っぽいというか。ここまで来るとヴォルネよりはニュイサンジョルジュっぽい感じ。でも一杯じゃわかんなかったなぁ、わからないもんなんだなぁ。こんなに対照的な畑でさえこれなんだから、まだまだ。また機会をみてリトライしたいところ。

 

  ※二日目に残りを呑んでみた。タンニンがふさふさして飲み応えのある、ブルゴーニュにしちゃ紳士的な面持ちながら、その下からやってくる果実味の新鮮さと心地よさはどうにも最高。メオ・カミュゼのワインとしてはさっぱりしていると感じられるけれども、だからといっていけないわけもなく。

2015-01-11

【1126】Domaine Vincent et Denis Berthaut Fixin 2009

 

[2012] フィクサン (フィサン)/ヴァンサン・エ・ドニ ベルトーFixin

 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 

 まず、コルクを抜こうとするとコルク表面に青カビがしっかり生えている。心配だなぁと思いながらボトルをチェックすると吹きこぼれた跡が。あー、心配なスタート。グラスに注いでみると、ちょっとオレンジ色に傾いた、あまり濃くない色彩。

 

 問題は香りで、かび臭い……。ちょっとかび臭すぎる。これは、いわゆるブショネなのでは?どう肯定的に考えても雑巾のような香りがして、前回のはちきれそうな香りにはほど遠い。口に運んでみると、呑めなくも無いけれども、とにかくかび臭さがついてまわっている。一応、それなりに果実味があって酸味もあるんだけど、この臭い、特に硫化水素っぽい香りが強まって呑んでいてしんどいものがある。途中まで頑張って呑もうとしたけど、身体を壊しそうなので投了。久しぶりにがっくし。

2014-12-26

【1111】Joseph Drouhin Grands-Echezeaux 2006

 

ジョセフ・ドルーアン グラン・エシェゾー [2006]

 

 今日のワインは、バッドヴィンテージな2006年の赤ワイン。とはいえ、モノはドルーアンのグラン・ジェセゾー。色々と準備不足な時代にボーヌで買ってきた品の生き残り。みるからに薄そうな見た目をしていて倉庫を圧迫しているので、開けてしまうことにした。

 

 ところが、長い長いコルクが上手く抜けない。現在のソムリエナイフになってからコルクが抜けないなんて皆無に等しくなったのに、こいつは抜けない!なんと、真ん中でぽっきり折れてしまった。でも残り半分をコルクで抜き直して比較的少ないダメージに。それでも少しだけコルク粉末が水面に落ちたような気がしたので、はじめの100ml程度だけフィルターで濾過して、残り600mlほどを静かにデキャンタに注ぎ、澱の混じった最後の50mlほどもフィルターで濾過した。

 

 見た目は、こんなのでブルゴーニュ特級なんてあり得るのかというほど薄い。薄けりゃ悪いってものじゃないけれども、そこらの平ブルゴーニュとあんまり変わらないような気がする。ややオレンジ色~茶色に傾いた色合い。

 

 香りを確かめると、チョコレート系のふくよかなやつ、甘酸っぱそうなベリー系の香りがもうもうと。ちょっとクッキーっぽいところがあって、森の下草みたいなやつも漂っている。かなり美味そう。

 

 口をつけてみると、ものすごく滑らかな舌触り。そして軽い……と思いきや、凝縮した果実味がこみあげてきた。ローソク系の揮発臭もそこそこ強く、タンニンはかなりしっかりしているほう。とにかく苔むした木の風味の強いワインで、軽いけれども充実感があって余韻がずーっと続く。前回同じものを呑んだ時に比べると、ずっと特級らしい彩りにみちている。重いワインではないけれども、軽いところ・酸味の利いたところでバランスはとれている。肩書に相当するワインかというとあんまりピンとこないけれども、美味さという点では10000円クラスのピノ・ノワールとしては不思議じゃないと思う。

 

 そのうち、梅の香りが漂ってきた。キューとしてくる。美味い!なんかケチでもつけてやろうと思っていたけれども、美味くもあり、表情の移り変わりもしっかりしている。「迫力」は乏しいけれども、ヴィンテージの水準を考えれば、これは哀しむべきではなく楽しむべきものなんだろう。トラブルがあって心配だったけれども、現地で格安で買ったものとしては十分すぎるほど楽しませてくれた。

 

2014-09-23

【1063】David Duband Nuits-Saint-Georges Les Pruliers 2010

 

ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ レ プリュリエ 2010 ドメーヌ ダヴィド デュバン

 

 ブルゴーニュはコート・ド・ニュイ地区は高価過ぎるワインが多くてなかなか手が出せないけれども、ブルゴーニュワインが好きなのにこの地区のワインに全く手を出さないってのもアンバランスな話なので、たまーに購入して呑もうと思う。その一環として、2010年の品を試してみることにした。メーカーはダヴィド・デュバン、低クラスのワインで一度挑戦したことがあるけれど、その時はあまり満足できなかった記憶が。今回はどうなるやら。

 

 見た目は、アメリカンチェリーをそのまま透明にしたような感じで、黒っぽさを伴ったガーネット色をしている。液体はかなりベトベト。で、匂いをかいでみると、思った以上に甘酸っぱそうなやつがプンプンと匂ってくる。ただそれだけではなく、チョコレートの甘ったるいような匂いも後ろからやってきて、予想以上に享楽的というか明るい匂いがする。

 

 口を付けてみると、柔らかな口当たりでほっこりしている。タンニンはふかふかしていて、濃い飲み口、甘酸っぱいレイヤーの上にチョコムースのレイヤーがどっしりと乗せているような。普通、こんなワインは「ガチャガチャしている」とか「喧嘩している」と書きたくなるけれども、このボトルは上手く調和していて、酸味と濃さと甘くてフカフカしたものが不思議なほど同居している。甘酸っぱさを実感したい時はそのように・ワインの力強さや柔らかさを堪能したい時はそのように振る舞ってくれる、万華鏡のような振る舞い。

 

 コート・ド・ニュイの一級だけあって、ときどき強烈なジャムのような味わいに、大柄なパワーを見せつけてくる。このワイン、根性あるなー。それでいてキメも細かいから、大変幸福なひとときとなった。

 

 ※二日目は、そんなに変化に富んでないけれども、滋味豊かな土っぽいワインに。派手さは無いけれども、じっくりとしている。