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北極の葡萄園(引っ越しました) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2015-10-01

【1256】Ile la Forge Pinot Noir 2013

 

イル・ラ・フォルジュ・ピノ・ノワール[2013]年

 

 まず見た目。意外と茶色がかっていて、あまり青色っぽくない。ただ、黒っぽさに関しては相当レベルまで黒っぽくて暗い色。香りを確かめると、煮詰めたジャムみたいな香りがするけれども、トーンの高いタイプではない。

 

 で、口に入れてみると、飲み心地は柔らかだけど、タンニンがかなり強い。果実味が凄くてジューシー!すごくジューシーだ!でもって、後味には苦みとタンニンがふっさふっさとやって来る。少し飲み進めると、果実味の甘みが少しとれて、ボルドー産の赤ワインの安物や、安いブルゴーニュにありそうな、少し控えめな甘みに転じてきた。タンニンがふっさふっさしていることもあって、「これって本当にピノ・ノワールなの?」という気がする。あと樽?木?結構きつい。

 

 しのごの言いながら飲んでいくと、だんだんワインの重心が重くなってきて、少し鉄っぽい雰囲気すら宿ってきた。普段呑みとしては十分以上なんだけど、「ピノ・ノワール」に期待するような向きじゃなく、なんかフランスの他の品種に期待するような性質が豊かで戸惑うところはあった。そういう事を考えないなら、優れたワインじゃないでしょうか。

 

 ※二日目。あまり変わらないけれども、金曜の疲れがたまってか、十分に楽しめなかった。これはワインが悪いんじゃなくて自分の体調管理が悪い。反省。

 

2015-09-22

【1252】Domaine Santa Duc Gigondas 2010

 

ジゴンダス [2010] ドメーヌ・サンタ・デュック <赤>

 

 いつもニコニコ、サンタ・デュックのジゴンダスをもう一度。まず、見た目はかなり暗くて黒っぽい色。それでも先日のアマローネに比べれば明るく透明感があり、あれがいかに異質だったか改めて確認できた。香りは、ややお線香っぽさを帯びた梅っぽい果実臭。相変わらずアルコールっぽさがきつい。全体として、「こんなに剣呑なワインだったっけ?」と驚くような雰囲気。2014年11月の時のような期待感満点の滑り出しとはならず。

 

 口をつけてみると、香りに比べればふんわり柔らかな呑み心地。苦みがしっかりしているけれども甘みもそれなりにあって、若干タンニンを帯びつつも後味にはキュートな酸味が長く残る。大柄なワインだけど、後味は結構かわいらしくウインクしているかのよう。その後も、ある時は甘みが強調され、ある時はチョコ系に香りが傾き。グラスに注ぎ直すたびに表情にちゃんと変化がみられるのは嬉しい限り。ただ、先日のアマローネに比べるとやっぱりスケールと緻密さでは及ばない。値段を考えれば仕方がないし、十分善戦しているとは思うけれども。佳作だけに、先日のワインの優秀さが際立つかたちとなってしまった。

 

 ※二日目、森の下草みたいな風味が伴ってきたけれども昨日に比べるとしょぼくれたような、スケールの小さなワインになってしまった。あれれ?二日目のほうが気張ってくるかと思いきや。

2015-09-07

【1245】Santa Duc Heritage 2013

 

エリタージュ[2013}年・サンタ・デュック・ヴァン・ド・フランス

 

 このワインは、我が家のお気に入りになりつつあるサンタ・デュク(のジゴンダス)の産地違い・エリタージュのもの。価格は大幅に安いので、廉価版みたいな雰囲気だったらいいなと思いつつの抜栓。

 

 見た目は、やや不透明な感じのする深い暗いワインレッド香りは、少し醤油っぽい&ジャムっていうより樹液を連想させるような濃い香りが漂ってくる。それと梅系のお線香。

 

 口に入れると、梅系の風味が強い、そこにちょっと苺ミルクを足したような風味。蚊取り線香のような後味がかなり強く、なんともいえない植物臭が漂う。タンニンはそんなにうるさくないけれどもワインは結構重く、ずっしりと腹に来る。植物系の風味が強くて、それはまあ悪くない趣だけど、一本調子過ぎるところはあるかも。

 

 ※翌日も相変わらず強い押しで一本調子。植物系の風味は何やら得体の知れない香辛料っぽくも感じられてきた。でも経時的に観測していて面白いワインではないかも。皆と一杯だけならともかく。

 

2015-09-05

【1244】E.Guigal Cotes du Rhone Blanc 2012

 

E.ギガル コート デュ ローヌ  ブラン[2013]

 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 

 だんだん秋の気配が感じられる今日このごろ、白ワインを減らしたいと思って優先的に消費してまいりましょう。でもって、最近ローヌの赤ワインが値段の割においしい気がしていたので、今回はローヌの白ワインを。これは、久しぶりに再戦なギガルのベーシック品。ちなみに夕食はマグロソテー中心。

 

 まず見た目。ちょっと黄金色っぽさor麦わら色っぽさのある白ワイン香りは、いつもの植物系とはちょっと違うタイプの、樟脳か菖蒲みたいな香りがして、それに加えて甘い香りが漂っている。

 

 口に入れると、香りのキツさに比べるとあっさりとした第一印象。呑み心地はすごく瑞々しくて、張りがあって、ヴィオニエ系っぽい。でもって、植物っぽいエキスもドッカンとやって来る。で、暫しお付き合いしていると、ニラやニンニクの芽のような凄まじい香りが漂ってきてびっくり。エレガントではないけれども力が籠もっている。好みではないけれど、あれこれ考えさせられるワインだった。

 

 ※翌日はもう少しニスやシンナーを連想させる強い香りに寄ってきて、これもエレガントではないけれども面白くはある。毎日呑みたくはないけれども、印象に残る体験だった。

2015-08-11

【1228】【1229】Domaines Perrin Chateau de Beaucastel Rouge 1995,1998

 

シャトー・ド・ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ

 

 続いてローヌ産のワインを。なんと95と98を口にする機会にめぐり合ったので、呑み比べモードと。

 

 まず色あいはローヌにたがわぬゴツい色合い、不透明。95と98を比較してもあまり変わらない。で、香りは相当違う!95は物凄い腐葉土とローソク主体なのに、98はそれに濃いベリー系ジャムを付け足した度合いが強く、ローソクが弱い。

 

 口にしてみても両者の違いはかなりあって、95が腐葉土のフレーバーにアルコール臭とこなれまくったタンニンという感じだけど、98は初手からキノコ、それもトリュフを思わせるやつが混じっている。98には飴っぽさが濃厚で、まだ新鮮な感じがある。

 

 95は一度に沢山の音を鳴らしているような、複雑な風味が一本調子で来るのに対して、98は「演歌」のように、ときにはサビが来て時には静かで……変化に富んでいる。どちらもパイプオルガンのごとく多音だけど、95のほうがそれっぽい。ただ98も負けじとばかり、ときにはパイプオルガンの如く荘厳にやってきたりするから面白い。で、先に95を飲み干して98とお付き合いしたんだけど、これがまた、おはぎ!草餅!ヨモギ!胡椒!炭!と、七変化して飽きさせない。「ローヌの赤ワインを夏に飲むと重い」なんて考える暇も無いほどに味い思いが出来てびっくり。最近ローヌは結構いいなぁと思っていたけれども、こいつらを飲んで改めて痛感した。帰り道も、ずっと香りと味が身体につきまとっているような気がして、こういう経験は比較的少ないワインでしか経験したことがない。忘れず覚えておこう。